人生で一回で良いから、燃えるような恋をしたいと話す方がいらっしゃいました。
でももう無理ですよと私は言う。
なぜならその方は既に結婚されてる方。
もっと言えば、私の友人のお母さんだからです。
恐らく冗談で言ったのでしょう。
その方は、韓国ドラマの見すぎだと自分でも言っていました。
でも、その方の話していたことが私にも本当はよく分かるのです。
もう若さなどない年齢になってきて、改めて私も恋愛したことがあって良かったなと思うのです。
実らなかった恋であっても、若い頃本当に好きになったことがあると言う真実は、私くらいの年齢になった時にほっとする要素なのです。
仮に結婚していても独身であっても、若い頃の恥や恋の思い出は何か今の自分にパワーを与えてくれるものだと思います。
そんな経験が自分にあるから、自分の子供を含め若い方の恋愛を応援したくなるのだと思うのです。
もしそんな経験や思い出が無かったら、自分の子供の恋愛を禁じたかもしれませんし、実際にそう言う母親も中にはいます。
また、若者のドンくさいけど真面目な恋を愛しいとも思えなかったと思うのです。
恋はやはり良いものです。
心の中に好きな人がいるだけで、ハッピーな気持ちにもなれるから。
燃えるような恋をしたいと話していた面白いおばちゃんは、そうは言いつつ既に経験があるのではないかなと私は思っています。
だから人に優しくて寛容。
素敵な女性です。
私もそんな女性になりたいと思います。
年老いて行くことに否定的にならず、自分にも良い時代があったのだと満足できるようなそんな人生が良いなと思っています。
人生最大の大失恋
私も何度か失恋を繰り返してきましたが、なるべく自分がショックを受けないように、深入りしない恋愛をしてきました。
それは結局は自分が傷つきたくないから、いつの間にか防御策を身に着けてしまったようです。
そのきっかけになった失恋があります。
私が大学生の時、同じサークルの人を好きになりました。
初めは大嫌いで仕方なかったのに、一緒にいるうちにいつの間には意識し始めたのです。
サークル内の恋愛はご法度で、特に彼は部長で私は副部長でしたから、絶対に付き合えない立場でした。
それをわかったうえで、気持ちだけでも伝えようと、告白しました。
そして、みんなに内緒でつき合うことに…。
付き合い初めて2か月が過ぎた頃、彼と連絡が取れなくなりました。
電話をしても部屋にいない様子です。
私達2人の共通の男友達は、私に意味深に「会えないんじゃなくて、会いたくないのかもよ」と言いました。
その言葉通りの結末が待っていました。
数日後、彼から好きな子が出来たと知らされました。
それも私と付き合ったことで、自分が本当は誰が好きなのかわかったというのです。
しかもその女の子は、私が可愛がっていた後輩です。
ショックが大きすぎて、強がりばかり言って、いい人のふりをして、電話を切りました。
それ以来、自分が傷つかないような恋愛をするようになりました。