相手はじっくり時間をかけているつもりでも、全体を通して1時間もない。
30分くらい。
テクニックには不満はありません。
いつものように行為をしたあとに、時間が長い、短いの判断は人それぞれだと思うけどという前提で私が抱いている不満の話をすると、家ではなく、思いっきりできるホテルに連れてってもらうことが多くなりました。
そこでじっくり時間をかけてするようになりました。
だいたいのホテルが3時間休憩の単位なので、それに合わせて時間をフルで使い、前戯からフィニッシュまでするようになりました。
もともとテクニックは上手いと思っていて、私もイく回数が多くなったので、彼との行為が楽しくなりました。
それからおもちゃやプレイ、コスプレなども取り入れて、今までより愛がある行為になったと思います。
時々、以前の話をしますが、まさか不満を持っていたとは、と今では笑い話になっています。
もし、長年付き合っているまたは日が浅くても相手との行為に飽きた人は、カミングアウトをするか、ホテルに行ったりおもちゃを使ったりと、普段とは違う行為をしてみたらいいと思います。
それで別れたり、関係が悪化するようであれば、今の相手はそれまでだったということだと思います。
必ず気の合う人がいると思うので、傷つくことを恐れずに性について考えたり話合ってみた方がいいと思います。
少女マンガを読む結婚前の人
結婚が決まったものの、助手席でマンガを読む姿に不安を覚える。探偵に依頼して素行調査をしようかと思いたつ。
ついに彼女と結婚することとなり、指輪もティファニーで準備した。浮足立つ僕と対照的に彼女はどっか上の空だった。これはおかしいと勘が働く。
さらにどうもつけ狙われている気がする。尾行されているような。
おかしい。ストーカーだろうか?が、助手席の彼女を見ると、少女マンガを読みふけっている。いい年をして少女マンガか。なんという呑気さだろう。
あ、ごめん。今月号がさっき発売されたばっかでさあ……連載の続きが気になって気になって。見たい?読み終わったら貸してあげる。
どうもありがとう。とお礼だけ述べておく。
それとも浮気?それで先週の日曜日に携帯の電波が届かなかったんだろうか。
様々な疑惑がよぎる。
が、直接それを彼女に聞く勇気はなかった。
怒りんぼの彼女にそれを聞いて、開き直られたならば?
何が悪いの?とか。結婚してもそんなに束縛するつもり?だったら結婚なんかしたくない!!とブチ切れることは目に見えていた。
そして二度と会ってくれなくなる。以前会社で、彼女が得意気に話していた記憶が蘇る。
つきあった人とは全員自然消滅。振られたこともないし、振ったこともない。
つまり自分は悪くないという理屈らしい。円満解消の秘訣だと吹聴すらしていた。
やはり実行するしかないと僕は行動に移すことにした。
そうでないとこのまま結婚したとしても不信感が増すばかりだ。
そっと彼女を見ると、まだ熱心にマンガを読んでいる。真剣な横顔。マンガの世界に没頭しているらしく、表情が移り変わる。
ページをめくるパラパラという音だけが車内に響く。左折の曲がり角に差し掛かり、僕はそのまま緩やかにカーブをきった。